■令和5年度の活動方針
年間の講義、講演、演習、見学会、グループ活動などを通して、廃止措置の
あるべき姿を学ぶと共に、人的ネットワーク作りを進めます。
■概要
活動は、主査等による「講義」、「内外動向情報」、会員による「テーマ演習」、
外部専門家等による「講演」、および原子力施設等の「見学会」から構成されます。
また、複数の「分科会」、「チーム」活動(自主参加)を行います。
研究会は毎月1回計11回開催(10月は見学会)されます。第1回目は2日間の
スタートアップ集中ゼミを開催します。このゼミでは、以降の活動に不可欠な
基礎知識を習得していただくことと、講師及び会員間の交流を深めることを
狙いとしています。
■講義・講演
19単位の講義・講演、1単位は45~75分。講師が担当テーマについて最新情報を
反映した資料を作成し、今後の課題なども含め、分かり易く紹介・解説します。
講義や講演の後には、内容の理解を深めることを目的に、グループ討論・発表・
講師によるフィードバックを行います。
講義・講演への参加形態としては、会場への参加、オンラインでの参加に加え、
後日録画の閲覧を可能とします。年間の講義・講演のテーマは、廃止措置の現状、
廃止措置のポイント、廃棄物処分のポイント、海外の廃止措置状況、
福島第一廃炉の概要、機器の除染・解体技術、建屋の除染・解体技術、
放射線防護の基礎、廃止措置の計画・準備・法手続、廃止措置費用、
日本の廃止措置政策、中間貯蔵の現状と課題、福島第一廃炉の現状と今後、
低レベル放射性廃棄物処分の現状と課題、廃棄体の現状と今後、国内の廃止措置
プロジェクトの進捗状況、リサイクルビジネス構想の現状、廃止措置の課題・対策を
予定しています。
■会員によるテーマ演習
廃止措置に関連する最新の重要な海外文献等をレビューし、その内容をまとめて
紹介します。知見の取得に加え英語読解力、プレゼンテーション・スキル、
チームワークスキル、オンライン会議スキルの向上を目的としています。この演習は
希望するテーマ毎のグループ制とし、グループ内で調査を分担協力し、その成果を
取りまとめて研究会会合で発表するものです。 今年度の演習テーマの候補は、
廃止措置のプロジェクトマネジメント、廃止措置の法令・指針、事故炉の廃止措置、
通常炉の廃止措置、廃止措置技術、廃棄物処理・処分です。
■会員による会社/業務紹介
会員の事業及び業務内容をお互いに知ってもらうために、新規参加会社を対象に
会社/業務紹介を行います。また、会員の廃止措置に係る現場経験を
披露していただく機会を随時、設けます。
■見学会
「百聞は一見にしかず」をモットーに、廃止措置を理解する上で役立つ施設を見学します。
年度初めの4月に会員から希望をとり、見学先を決定して依頼します。
候補:
@ 福島第一原子力発電所(東京電力)、中間貯蔵施設(JESCO)
A 六ヶ所廃棄物埋設センター(日本原燃株式会社)
B 技術開発センター(アトックス)
C 廃止措置中の原子力発電所(受入れが可能な場合)
■国内外情報の収集と提供
関係機関が開催する廃止措置に係る、シンポジウム、セミナー、国際会議などの
開催情報を収集し、会員に情報提供します。
■分科会・チーム活動
会員による自主的なグループ活動として、希望者で組織する分科会及びチーム活動を
行います。「海外情報」分科会、「コスト評価」分科会、「1F廃炉シナリオ」分科会、
「現場技術者との対話」チームが活動します。
「海外情報」分科会では、研究会ホームページに開設した「世界の廃止措置データベース」
のデータ更新と改善を進め、会員はもとより、一般向けにも情報提供します。
■ホームページ
当研究会ホームページの「会員専用」ページでは、講義・講演資料、演習成果や
分科会報告書等が2011年度から最新年度まで全て閲覧できます。研究会で使用する
資料は開催日前に掲載して事前学習に供します。研究会の講義・講演を見逃した方の
ために後日録画を会員専用ページから閲覧(YouTube限定公開URL)できるようにします。